お薬の効果を十分に生かし、副作用を最小限にするためには、患者さんはお薬の性質をよく知り、正しい使い方をすることが大切です。

説明書をよく読むこと
 市販されているお薬には添付文書(効能、用法、用量、成分、使用上の注意、などを明記してある)がついています。また、処方された薬も、不明な事柄は遠慮なくたずねてから受け取りましょう。

用量を守りましょう
 お薬はいろいろな方面から研究され、患者さんの状態と、お薬の性質により最も効果の出る量が決められています。少なすぎては効果がなく、多すぎると副作用が出てくることがあります。自分で勝手に中止したり、増量しないでください。

服用時間を守りましょう
 お薬には最も効果的、かつ均等に作用し、また、副作用を少なくするように考えられた使用方法があります。お薬の作用時間は短時間のものから何十時間のものまでいろいろあります。

十分な水かぬるま湯で飲みましょう
 お薬の中にはお茶や牛乳で飲むと効果がなくなるものもあります。また、十分な水で飲まなかったときには、のどにひっかかり炎症を起こしたり、十分な効果が得られないときがあります。お薬を飲むときには、コップ一杯の水またはぬるま湯で飲みましょう。

自分勝手な判断で何種類ものお薬を使用するのは止めましょう
 お薬の併用は思わぬ副作用を起こすことがあります。とくにお年寄りは一人でいろいろな病気の治療を受け、また、慢性化したりして数多くのお薬を長く使う場合が多くなります。若いときとくらべて肝臓、腎臓等の働きが衰えてきていますので、とくに注意が必要です。
 他の医師にかかっているときはそれをはっきりと伝え、使用しているお薬を持参して見せましょう。もし副作用かと思われる症状がでたら、遠慮せずに医師・薬剤師にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

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